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朝から降ったり止んだりの天気予報を見て、傘を持つか迷う——そんな日、オフィスの入り口に「取ればすぐ使える傘」があったらどうでしょうか。
この記事では、法人向け傘シェア「アイカサOffice」の仕組み・活用シーン・導入までの流れをまとめて解説します。
アイカサOfficeとは——「傘を持つ」から「使える状態を常備する」へ

アイカサOfficeは、登録ユーザー約100万人(2026年7月時点)の傘シェアリングサービス「アイカサ」の法人向けプランです。
オフィスのエントランスや執務フロアに専用の傘立てを設置し、社員は必要なときに傘・日傘を取り出して使えます。
最大の特徴は、この傘立てが「オフィスに閉じていない」ことです。
アイカサは12都道府県・全国1,000駅以上、合計約2,500か所にスポット網を持っています。
オフィスで借りた傘を帰宅時に最寄り駅で返すこともできますし、朝に駅で借りた傘をオフィスで返すこともできます。
「使ったら返しに行く」義務がないことが、社内で完結する置き傘・貸し傘との決定的な違いです。
もうひとつの特徴が、アプリなしで使えることです。
オフィスの傘立てはダウンロードも会員登録も不要でそのまま使えます。
「登録が面倒で結局使われない」という社内サービスにありがちなつまずきを避けやすい設計です。
傘は国内メーカーとの協業でつくった専用傘で、壊れても修理して使い続けます。
晴雨兼用の折りたたみ傘もあり、夏は日傘として使えます。
誰にとって何がうれしいのか
社員にとっては、突然の雨でコンビニ傘を買う出費と、濡れて帰る不快がなくなります。
アイカサが2026年2月に行った調査では、自宅に使える傘があるのにコンビニ等でビニール傘を買った経験がある人が66.8%いました。
傘を持っていないから買うのではなく、「その日、手元になかったから買う」のが実態です。
オフィスに常備するという解き方が効くのは、この構造があるからです。
夏は日傘としても使えます。
環境省の資料では、日射を99%以上カットする日傘をさすと汗の量が約17%減り、日向に比べて1〜3℃程度のWBGT(暑さ指数)低減効果があるとされています。
クールビズ単独では約11%だった熱ストレス低減が、日傘の併用で合計約20%まで下がるという報告もあります(日傘は補助的な対策であり、熱中症を防ぐことを保証するものではありません)。
総務にとっては、熱中症対策と放置傘問題の両方に効きます。
2025年6月に施行された改正労働安全衛生規則により、一定の暑熱環境での作業に熱中症対策が義務づけられました。
厚生労働省の通達(基発0520第6号)は対象範囲について「出張先で作業を行う場合、労働者が移動して複数の場所で作業を行う場合や、作業場所から作業場所への移動時等も含む趣旨である」と明記しています。
冷房の効いたオフィスが拠点でも、外回りや移動の時間は検討から外せません。
日傘の常備は、この移動時間に対する目に見える一手になります。
会社にとっては、使い捨てビニール傘の削減という、社内外に説明しやすい環境の取り組みになります。
ビニール傘は構造上ほぼリサイクルできず、多くがそのまま廃棄されているのが実情です。
活用シーンいろいろ

実際の利用は、雨の日の帰宅時が最も多いと言われています。
19時の土砂降り、駅までの5分のために傘を買わずに済むという場面です。
ほかにも、炎天下の外回りでの日傘、昼休みの急な雨、来客対応で渡す傘、直行直帰の日に朝オフィスで借りて夜は出先の駅で返す、といった使い方が想定されます。
日傘を使いたい男性社員にとっては、「買う」「毎日持ち歩く」「浮かないか」という3つの障壁が、傘立てがあるだけで小さくなる効果も見込めます。
他の選択肢と何が違うのか
オフィスの傘問題への打ち手は、実質4つに絞られます。
手段 | 総務の運用負担 | つまずきやすい点 |
|---|---|---|
何もしない(各自でビニール傘購入) | 放置傘の処分が定期的に発生 | 傘立てに所有者不明の傘が溜まり続ける |
置き傘ルールの強化 | ルールの定着確認・棚卸し | 「使った日に持ち帰り、翌朝忘れる」で在庫が減る |
会社が傘を購入し台帳で管理 | 貸出記録・督促・買い替え | 督促が総務の仕事になり、数年で本数が目減りする |
アイカサOffice | 補充・メンテ・問い合わせはアイカサ側 | 社内周知をしないと認知が上がらない |
この表から分かる分かれ目は3つです。
返却の督促を社内でやるのか、持ち帰りを在庫の消失と見るのか、夏にも使えるのか。
外回りや拠点間移動がある、フロアが複数ある、放置傘の処分が毎年発生している——このいずれかに当てはまるなら、社内完結型のルール強化では解けません。
規模と費用の考え方

全社員分の傘を用意する必要はありません。
同時に必要になるのは「雨天のピーク時間に傘を持っていない人」の分だけで、借りた傘は帰宅時に駅で返され、補充されていきます。
まず1フロア・数十名規模で実利用を見てから、その数字をもとに全社展開の稟議に進むほうが、いきなり全社導入するより合意が取りやすいという考え方もできます。
見積もりの一次回答をその場で受け取るには、次の5つを添えるのが早道です。
拠点の住所、対象になる人数、設置したい場所、外回りをする人のおおよその数、来客対応でも使いたいかどうか——この5つです。
料金は企業規模に応じた月額制で、対象人数のほか拠点数や設置場所の数によっても変わるため、具体額は問い合わせ時にご案内します。
よくある質問
Q1. 社員はアプリの登録が必要ですか。
A. オフィスの傘立てはアプリ不要です。
街のスポットも使いたい社員だけ登録すれば、駅や商業施設まで行動範囲が広がります。
Q2. 傘が返ってこなくなりませんか。
A. 街のスポットどこでも返せるため「返しそびれたまま放置」が起きにくく、在庫は定期的に補充・メンテナンスされます。
Q3. 総務の運用負担はどれくらいですか。
A. 設置・清掃・利用者からの問い合わせ対応はアイカサ側が行い、総務側の定常業務はほぼ発生しません。
Q4. 何人くらいの規模から導入できますか。
A. フロア単位・数十名規模から検討いただけます。まず1フロアで始めて、利用実績を見て広げる進め方が一般的です。
Q5. 導入までどれくらいかかりますか。
A. 既存スポットの利用のみなら最短2〜3週間、オフィス内にスポットを追加設置する場合は最短3〜4週間が目安です。
Q6. 破損した場合の費用負担はどうなりますか。
A. 通常利用の範囲であれば、追加負担が出にくい料金設計になっています。詳細はお見積もり時にご確認ください。
まとめ
- アイカサOfficeは「傘の常備」ではなく「使える状態の常備」。街の返却網とアプリ不要の傘立てが、置き傘・貸し傘との決定的な違いです
- 外回り・拠点間移動がある、複数フロアがある、放置傘の処分が毎年発生している——このいずれかなら、社内完結型のルール強化では解けません
- 全社員分の傘は要りません。まず1フロアで実績を取り、その数字で全社展開の稟議に進むのが現実的です
問い合わせ時は、拠点・対象人数・設置場所・外回り人数・来客利用の有無の5項目を添えると、一次見積もりがそのまま返ってきます。
まずは自社のオフィス周辺のスポット状況を確認するところから始めてみませんか。



