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アイカサを運営する Nature Innovation Group は2026年3月、東京23区に主な勤務先がある会社員を対象にした「オフィスの傘の置き忘れ・廃棄に関する実態調査」を公表しました。
この記事では、その調査で何が分かったのかを整理します。数字はいずれもアンケートの回答割合で、調査の範囲と方法を添えて読んでいただくためのものです。

調査でわかったこと
- オフィスに傘を置きっぱなしにした経験がある人は71.6%(東京23区全体)
- 置きっぱなしの理由は「うっかり忘れ」が49.4%で最多
- 家に使える傘があるのにビニール傘を買ったことがある人は66.8%
- 買った理由は「目的地まで距離がある」43.3%、「濡れるストレスを避けたい」40.2%
- 街中で放置されたビニール傘を「よく/時々」見かける人は61.9%
どの項目でも、渋谷区の勤務者は23区全体より高い割合でした。
どうやって調べたのか
調査方法 | インターネット上でのアンケート調査 |
|---|---|
対象 | 東京23区内に主たる勤務先(オフィス)がある会社員 |
有効回答数 | 1,121名 |
調査期間 | 2026年2月5日〜2月12日 |
リリースでは渋谷区の値が23区全体と分けて示されていますが、渋谷区の回答者数は記載されていません。渋谷区と23区全体の比較は、目安として読む必要があります。
4人に3人が、オフィスに傘を置きっぱなしにした経験がある
東京23区全体では「よくある」21.0%、「たまにある」27.7%、「過去に数回程度ある」22.9%で、合計71.6%がオフィスに傘を置きっぱなしにした経験があると答えました。

渋谷区では経験者が84.1%にのぼり、「よくある」は42.8%。23区平均の約2.0倍でした。
置きっぱなしの理由は「うっかり」と「雨が止んでいた」
理由でもっとも多かったのは「単純に、持って帰るのをうっかり忘れてしまった」49.4%。次いで「帰宅時に雨が止んでいた」42.9%でした。出社時に降っていた雨が止むと、傘は持ち帰る理由を失います。

渋谷区では「うっかり忘れ」は48.3%と全体と同じ水準でしたが、「退勤後に予定(会食や買い物など)があり、荷物を減らしたかった」29.3%(23区平均14.3%)、「公共交通機関の混雑が予想され、邪魔になると思った」26.7%(同13.3%)が高くなりました。忘れたというより、持ち歩くこと自体が負担になっていることがうかがえます。
家に傘があるのに、ビニール傘を買う
東京23区全体では「よくある」11.1%、「たまにある」23.5%、「過去に数回程度ある」32.2%で、合計66.8%が「家に使える傘があるのにビニール傘を買った」経験があると答えました。

渋谷区では経験者が87.0%。「よくある」35.5%、「たまにある」31.9%と、繰り返し買う人が多い結果でした。
買う理由は「距離」と「濡れたくない」
家に傘があるのにビニール傘を買った理由は、次の順に多くなっています。
- 目的地(駅や会社など)まで距離があり、傘なしでは移動できなかった(43.3%)
- ビニール傘の代金より、濡れるストレスを避けることを優先した(40.2%)
- 雨が止むのを待つ時間がなかった(36.4%)

渋谷区では「周囲に傘を借りられる場所がなかった」が32.5%で、23区平均(19.3%)を大きく上回りました。借りるという選択肢が手の届く範囲に無いことが、購入につながっている可能性があります。
街の放置傘は、いまも目に見える
勤務地でビニール傘が放置されているのを見かけるかという質問では、東京23区全体で「よく見かける」22.0%、「時々見かける」39.9%、合計61.9%でした。渋谷区では「よく見かける」42.8%、「時々見かける」37.0%と、さらに高い水準です。

この調査から読めること
オフィスの置き傘とビニール傘の追加購入は、「うっかり」という個人の問題だけでは説明できません。退勤後の予定、混雑する電車、濡れたくないという気持ち。都市で移動する事情そのものが、傘を持ち続けることを難しくしています。
とくに渋谷区では、置きっぱなし・追加購入・放置傘の目撃がいずれも23区全体より高く、借りられる場所が無いという回答も目立ちました。アイカサは渋谷区で「傘のいらない街 渋谷」を掲げてスポットの設置を進めていますが、リリースでは普及がまだ足りない現状も示されています。
よくある質問
Q. 誰を対象にした調査ですか。
東京23区内に主たる勤務先(オフィス)がある会社員です。2026年2月5日〜12日にインターネット上で行い、有効回答は1,121名でした。
Q. 渋谷区の数字はどれくらい確かですか。
リリースに渋谷区の回答者数が示されていないため、23区全体との比較は目安として読むのが適切です。傾向として、渋谷区で置き傘や追加購入が起きやすいことは読み取れます。
Q. 調査結果の全文はどこで読めますか。
プレスリリース(PR TIMES)に、グラフを含む詳細が掲載されています。
まとめ
この調査が示したのは、オフィスの置き傘やビニール傘の買い足しが、都市で「傘を持ち続ける負担」から生まれているということです。4人に3人に置きっぱなしの経験があり、3人に2人が家に傘があっても買い足していました。
数字はいずれもアンケートの回答割合で、調査の範囲と方法を前提としたものです。そのうえで、雨の日のオフィスで何が起きているかを考える材料になれば幸いです。



